隔離†ダンスフロア 滾りました 忍者ブログ
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なんかもう、どうしようというくらい滾ってしまい、作文吐き出しました。
すみません、すみません。大好きです。(告った!)
全てはギリギリなほど映えるパパとドSな死神様のせいです。


所詮私ごときの作文なので大したことない上にえろくもなく萌えどころか燃え方向になってしまって激しく間違っていますが、パパがちょっとひどくなっています。
そんなにえぐい表現はしていませんが、大丈夫という方、よろしくお願いします。











【DeathScythe】







衝撃に身体を支えきれず崩折れる。
もう、何度目なのかも判らない。


背骨がギシギシと軋む。
咽喉から息が漏れてひゅうひゅうと情けない音を立てている。
視界がどす黒い赤の明滅を繰り返し、頭蓋骨の中は脳味噌と眼球が浮腫んでいるかのような激痛。
歪めた顔は力みすぎて毛細血管が切れたのか、目の周りが不快に疼く。
血液が沸騰し皮膚という皮膚が内側から破けそうだ。
内臓が押しつぶされんばかりに絞られ、もう何も出ないほど吐き戻し、口と鼻腔は胃酸でとうに麻痺している。
腿や膝が濡れているのは吐瀉物や冷や汗のせいだけじゃない。
全身が、悲鳴を上げている。

腹の中身が痙攣し鉄の味をした塊を吐き出す。
どこかが耐え切れなくなったらしい。

「デスサイズ君、大丈夫?」

酷い有様の俺に声を掛けてくるのは、死と秩序を司る人ならざる存在。
気遣ってくれているのは間違いない。
この方はご自分の掌内にある者は等しく情を施すし、今の俺はこの方の武器なのだから。
とても気に入られているし、むしろ寵愛を受けていると言ってもいい。

魔武器の頂点、デスサイズ。
死神様の武器となるべく死武専で切磋琢磨するも、めでたくデスサイズに昇格するのはほんの一握り。
さらにその中でデスサイズと名乗れるのはたったひとり。

そんなもの、人間の職人を相棒に修行してきた魔武器が、たかが魔女の魂をひとつ余分に喰らったところですぐになれる訳じゃなかった。
人間たる職人の魂の波長と神のそれの差は、そんなもので埋まりはしない。
デスサイズとして死神様の強大な魂の波長を受け止め増幅し返す、その行為にどれだけの重圧が襲い掛かるか、実際にやってみた者にしか判らない。
実戦ではなく慣らすための訓練でこの有様だ。
あいつと組んでいた俺ですら。

「今日はこれくらいにしとく?」

いつもの浮かれた物言いはないものの、声音は変わらない。
俺がどんなにみっともない格好を晒そうと、血反吐を吐いて失禁しようと、気を失いかけようと。
この方にとって、俺は武器だ。役に立たなければ意味がない。

「・・・いえ・・・大・・・丈夫、です・・・。」

咽喉の奥に絡みつく血を咳き込んで吐き出し、顔を上げる。
終了を決めるのは主だ。
俺じゃない。

「そう? じゃあもう一回やってみようか。」
「・・・はい。」

死神様の武器になることを望んだのは俺自身だ。
冷たくて熱くて重くて繊細なあいつの手を離して、安息をくれた彼女の手を取って、神の物になることを望んだのは。
その俺がデスサイズを襲名した理由が、誰より強い職人だったあいつと鍛えたこの魂の強靭さと質だなんて、皮肉にも程がある。

狂気を孕んだあいつの魂の波長を受け止めてきた経験のおかげで、普通の魔武器では波長を合わせようとしただけで耐え切れずに壊れてしまうほど強大な神の魂の波長を受け止めても、一番長く耐えられそうだから。
あいつの優れた波長操作能力を補助していたおかげで、魔女の魂を喰らい上位種となった際に波長を増幅し操作する能力に長けるという進化を遂げたから。
あいつを見放して逃げた俺が、あいつと共に築いたもののおかげで魔武器の頂点となった。


弱音なんか、吐いてたまるかよ。
絶対に。
どんなに痛くても、苦しくても、醜態を晒しても。

帰るところなんてもうない。帰れるはずがない。ここが俺の居場所だ。




口腔内に残った赤を勢いよく床に叩きつけ、スーツの袖口で顔を拭って、俺は立ち上がった。





【おしまい】











**********




パパの帰りたい場所が博士だったらいいなと思うのですが、まだそこまで至っていません。
10数年後に再会するまではどの面下げてって感じでいればいいと思います。
再会しても負い目があって素直になれなかったらいいと思います。

そして死神様は最強ドSです。死神様は最強ドSです。
大事なことなので2回言いました。





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