マカとパパ。
マカは本当はとてもパパが大好きで、だから不実な男のパパが許せないんでしょうね。
マカがいい子であればあるほど、強く成長すればするほど、デスサイズがいいお父さんで、彼女にあった良い育児をしたんだなぁと思います。(not教育)
アルバーンさんちの元奥方は名前も姿も出てきてないんですよね。
マカやパパの口から話には出てきて、死武専主席でパパをデスサイズにした職人だってことは判るのですが、マカの回想やアルバムの写真や幻影に出てくるのはいつもパパ。
(写真は撮影したのがママなんじゃないかと思いますが)
思うに、ママはマカが幼い時から職人として仕事で各地を飛び回っていて、マカを主に育児したのはパパの方なんじゃないかなぁ。
勿論パパもデスサイズとして明確な仕事はなくても拘束状態だから、つきっきりの子育てじゃなくて託児とかあったと思いますけど、よく絵本を読んでもらったって言ってたし、それこそおむつ替えたりミルクあげたり黄昏泣きに付き合ったり、言葉を教えたり公園へ連れて行ったり一緒にお買い物したり。
マカが生まれた時、彼は18歳だったわけで。すごいね。遊びたい年頃だろうに。
マカはデスサイズと(おそらく三ツ星)職人の間に生まれた子だから、普通の幼稚園とかに行っていたら絶対何らかの色眼鏡で見られる場面があったと思うんです。
(シュタインが幼稚園に通っていたって言ってたので、あの世界にも幼稚園は普通にあるはず)
職人の子はいっぱいいそうですけど、デスサイズの子なんてそうそういない。
デスシティではサラブレッドですもんね。そういう場面がない方がおかしい。
マカは真面目な子だから、そういう目は気にしてしまうんじゃないかな。
ひねくれてもおかしくないのに、マカはあんなにまっすぐ育ってる。
11巻でマカが狂気の幻影を見ている時に、パパが転んだ小さなマカに手を差し伸べて泣かなかったことを褒めてくれるんですが、今の娘溺愛なパパだったら転んだりしようものなら抱き上げてよしよしって甘やかすような気がするんです。でもそうじゃなかった。
マカにとって、小さい時のパパは、ああいう大きくて優しくて見守ってくれる人だったんじゃないかな。
(いや、今でも優しくて見守ってくれてるよ!?)
だから、やっぱり、マカはパパのこと本当は大好きなんじゃないかな。
そして、スピリットはいい子育てをしたなって思う。